2020年05月16日

膝痛と関節のかたさ

膝が痛い。。。曲げられない。。。

当院でもそういった症状でお困りの患者様を多く拝見します。

膝の痛みには様々な要因があり、それらによる症状も多岐にわたります。

その中でも今回解説させて頂くのは『変形性膝関節症』を基盤とした症状についてです。

変形性膝関節症は加齢以前のけがをきっかけとして、関節部に存在する軟骨が傷んでくる症状で多くの方が罹患される膝痛の一つです。また、関節の間に挟まれるように存在する半月板と呼ばれる軟骨にまでダメージが進行します。

本来これらの軟骨が関節のクッションの役割を担い安定性を司りますが、噛み合わせの悪いような状態となり膝の不安定感や痛みが出現してくるのです。さらに膝関節をサポートする太もも正面の筋肉、『大腿四頭筋』は萎縮し痩せていきます。大腿四頭筋の中の一つ『内側広筋』は膝の安定性において非常に重要と考えられています。萎縮して筋力の低下した筋肉は硬くなり、関節周囲の組織と癒着する事で関節の可動域は制限されてしまうのです。

皆さんも膝を伸ばした状態で太もも正面に力を込めて見て下さい。

いかがでしょうか?本来見られるはずの内側広筋のこんもりした盛り上がりが失われていませんか?

膝の曲げ辛さはこの内側広筋を含む大腿四頭筋にあります。この大腿四頭筋の柔軟性を再獲得し、さらに弱った筋力も補う事で可動域の改善、安定性、痛みの軽減が期待できます。

時々、膝がガクッとなる事はありませんか?

この症状も軟骨のダメージによる関節の不安定性を原因とした症状の一つですが、こういった症状に対しても大腿四頭筋へのアプローチがとても有効です。変形性膝関節症の殆どに運動療法が適応され、その多くに症状の改善がみられると考えられています。

当院ではエコー検査で関節や軟骨の状態を確認し、大腿四頭筋へのアプローチを含めた積極的な運動療法を行っています。

膝の痛みや関節の曲げ辛さでお困りの方はご相談下さい。

この記事を書いた人

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。