2020年05月24日

知られていない腰痛体操 後編

それでは実際にお腹と背中のインナーマッスルを鍛える運動を紹介します。

一般的にイメージされる上体を起こす腹筋や背筋は、どちらかといえば腹直筋や脊柱起立筋など大きな筋肉のトレーニングといえます。また、これらの運動は正しく行われなければ逆に腰痛を悪化させる原因となりかねません。

インナーマッスルは脊柱を動かす大きな筋肉と比べ姿勢の保持や呼吸などに働いています。姿勢を保持するという意味で有名な体幹トレーニングのプランクはインナーマッスルに対してもとても効果的ではあるものの、腰痛発症時に実施することは困難かと思います。今回ご紹介する運動は上記の通り主に姿勢と呼吸をを意識した運動ですので、今現在腰痛がある場合でも無理なく行う事ができます。

 

 

 

 

この運動は様々な姿勢で行う事が出来る為あらゆる姿勢での応用が可能ですが、まずは座って行う事をお勧めします。

低過ぎない椅子にやや浅めに座ります。

この時背中が丸くなってしまわないように注意して下さい。さらに、お尻の左右の硬い骨の部分(坐骨結節)のみで座る意識をもって体重がかかる面積を小さくして下さい。

この姿勢をキープするだけで腹横筋や多裂筋というインナーマッスルの運動になります。運動というには動きが軽微に感じるかもしれませんが一定時間継続すると意外ときつく感じるはずです。それこそがまさにインナーマッスルが脆弱な証拠です。また現在腰痛がある方は痛みが楽ではないでしょうか。これはインナーマッスルを働かせて脊柱が安定している為です。

そしてこの姿勢からゆっくり呼吸をしていきます。力んでお腹の正面だけが硬くなったり凹ませたりするのではなくゆっくり吸ってお腹周り全体を絞っていくイメージです。

意識付けが重要ですので呼吸を感じながら集中して行うと効果的です。

慣れてきたら仰向けに寝て椅子に足を乗せた姿勢や立った状態でも行うと、今まであらゆる場面で感じていた腰痛の改善に繋がります。

この機会に是非日常の姿勢と呼吸を少し意識してみて下さい。

当院では、腰痛体操以外にも症状に合わせた様々な運動をパーソナルトレーニングとしてご指導させて頂いております。ご希望の方はご連絡下さい。

 

 

 

 

この記事を書いた人

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。