2023年01月09日
膝前面の痛み 膝蓋下脂肪体
膝の痛みの中で、特にお皿の周囲から内側にかけて出現する事が度々あります。
お皿は膝蓋骨といい大腿四頭筋の中に収まっており、効率よく筋力を発揮する
役割があるとされています。
この膝蓋骨の下にある空間を埋めるように存在する脂肪組織を膝蓋下脂肪体といい
様々な刺激や機序によって膝前面の痛みを引き起こすとされています。
膝蓋下脂肪体
膝蓋下脂肪体はその名の通り脂肪組織ですが、痛みを感受する神経が密に
存在することや炎症に関係している可能性などが指摘されています。
しかし未だその正確な役割など不明な点が多く
近年、多く研究が行われている組織の一つです。
ホッファ病
膝蓋下脂肪体にはホッファ脂肪体という別称があり、これは1904年に
ホッファが報告したことに由来します。
先述の通り膝蓋下脂肪体は痛みの感受性が高く、この組織自体に炎症を
引き起こす症状をホッファ病といいます。
膝蓋下脂肪体が原因となる症状は多く存在し、直接触れると
「コリッ」という音を感じたり、座っていると膝が固まるような感覚に
なったりすることもあります。
治療
膝蓋下脂肪体は膝の曲げ伸ばしに応じて形態を変化させる組織ですが
これが硬くなり痛みの原因となる場合があります。
まずはエコーで実際に患部を観察し、物理療法や運動療法
直接のマッサージなどが有効なこともあります。
これらの症状や膝前面の痛みでお困りの方は是非ご相談下さい。
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この記事を書いた人
あさの接骨院 院長 浅野剛史
あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。