2022年12月21日

膝が伸びない症状 屈曲拘縮

膝が少し曲がったまま硬まってしまい完全に伸ばす事ができなくなる症状を膝関節の「屈曲拘縮」

いいます。

 

 

この屈曲拘縮は、様々な要因によって引き起こされる、膝痛に非常に高い確率で併発します。

膝痛の原因と同様に屈曲拘縮を発生させる組織は多く存在しますが、中でも膝蓋下脂肪体による影響はとても多いといえます。

 

膝蓋下脂肪体は膝蓋骨、いわゆる膝のお皿の下半分を覆い、膝関節の隙間を埋めるように存在します。

 

この膝蓋下脂肪体は、本来関節の曲げ伸ばしを助ける為に存在しますが、膝痛によって線維化などといわれるように硬くなってしまった状態が膝蓋骨自体の動きを障害して屈曲拘縮を発生させます。

 

 

 

こちらはエコーによって描出した膝蓋骨膝蓋下脂肪体です。

線維化した膝蓋下脂肪体は、高エコーといって白い部分が濃く描出されます。

 

 

あまり知られてはいませんが、膝蓋骨は膝の曲げ伸ばしに伴い上下に滑るように可動します。

しかし、膝蓋下脂肪体の硬さがこれを妨げ、膝が伸び切らなくなってしまうのです。

 

それでは、ご自身の膝をチェックしてみましょう。

 

 

まず、膝を伸ばして座った状態で、床に対して膝裏が接地しないようであれば、屈曲拘縮の存在が疑われます。

 

また、左右の膝蓋骨に触れて高さが異なる場合には、膝蓋下脂肪体の線維化が存在しているかもしれません。

 

 

屈曲拘縮は正常な歩行にも悪影響を及ぼし、太ももに対して新たな痛みを引き起こす場合があり、早期の改善が肝要です。

 

 

 

屈曲拘縮の改善には、運動療法が欠かせません。

 

 

また膝蓋下脂肪体の硬さに対してはマッサージ物理療法が有効であり、当院では自宅でできるセルフエクササイズをご指導させて頂いております。

 

 

これらの症状でお困りの方は、是非ご相談下さい。

 

 

膝の前面の痛みでおかまりの方もご覧下さい↓

http://asano-kasukabe.com/blog/膝前面の痛み 膝蓋下脂肪体/

この記事を書いた人

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。