2020年06月14日

肘内障 侮れない整復

肘内障とは2歳から4歳位の小児の亜脱臼、いわゆる「肘が抜ける」状態です。

 

 

 

 

多くの場合、遊んでいる時などに子供の腕を引っ張ってしまい

その瞬間に大泣きして以降、腕を動かす事を嫌がるといった経緯です。

 

時々、寝ていて腕が体の下敷きになった状態で発生するといった事もあるようです。

 

また、一度肘内障を発症すると、繰り返してしまう事もよくあります。

 

肘内障が発生した場合、「整復」といって元の状態に戻す手技を行います。

 

肘内障の整復自体は然程難しくはなく、成功すると泣き止んで速やかに手を使い始める事が殆どです。

そういった理由からか、肘内障の整復を家族や一般の方が試みるケースがあります。

 

しかし、あくまで個人的な見解ですが、私はお勧めしません。

 

整復完了後に速やかに腕を使い始めるのは一般的なものであり、当然イレギュラーで非定型的な場合もあり得ます。

 

 

具体的に言えば、大人の目に入らない所で急に泣き出し、転んだのか状況が定かでない・・・

 

整復が成功すると、触れている手に「くりっ」という僅かな感覚を覚えるのですが、

その整復完了のサインを感じそびれてしまう・・・

 

整復動作を試みてみたものの、泣き止まず手も使わない為成功したのかわからない・・・

 

過去に肘内障の既往がある為同じかと思ったら、別の肘のケガだった・・・

 

これ以外にも様々なリスクが考えられますが、何れにしても断言出来ることは肘内障であると判断するのにも、整復の是非を判断するのにも専門的な目が必要であるという事です。

 

 

肘内障を疑う症例に対して、当院では診療時間に限らず可能な限り対応させて頂いております。

これは、と思った際にはご連絡下さい。

 

 

この記事を書いた人

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。