2020年08月29日
変形性股関節症 リハビリテーション
股関節は凹となる骨盤の臼蓋と、凸となる大腿骨の骨頭で構成されます。
関節部は荷重を分散させたり、安定性向上の為に軟骨により被覆されています。
変形性股関節症とは、それらの軟骨部が摩耗して薄くなったり傷つく事によって、痛みや関節の硬さを中心とした症状を呈する疾患です。
経年性の変化による場合や、以前のけがが起因したり生まれつき臼蓋の窪みが浅かったり原因は多岐に渡ります。
膝同様に荷重関節である事から体重増加は危険因子となり、また女性に多い事も知られています。
症状が顕著な方の場合、関節の適合性を高める為に上体を振るように歩行する特徴的な歩行様式が出現する事があります。
歩様の変化に伴い別の部位に痛みが出たり、自宅の階段や外出時などでも支障をきたすようになっていき少しずつ症状が進行していきます。
著しい変形や顕著な痛みを改善しない場合には、人工関節へ置換する手術も行われますが実施後もやはりリハビリテーションは欠かせません。
変形性股関節症において運動療法やリハビリテーションはとても重要です。
関節の痛みや可動域低下によって、活動性の低下した筋肉は時間の経過と共に萎縮していき体重を支えられなくなったり、足の上がりが悪くなり転倒に繋がる場合などもあります。
体重のコントロールや患者様ご自身で行うストレッチはとても大切ですが、痛みや環境などからお一人での継続が難しい場合が多いのが実際です。
変形性股関節症の運動療法において、殿部や大腿部の筋力強化は欠かす事ができません。
当院ではEMSという物理療法による筋力強化や、弱ってしまった筋肉に対する運動方法などを丁寧に指導させて頂いております。
痛みを堪えながら生活されている方は症状が進行してしまう前にご相談下さい。
この記事を書いた人
あさの接骨院 院長 浅野剛史
あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。