2020年08月04日
つき指テーピング
今回はつき指など、指のケガに使えるテーピングの方法を紹介します。
スポーツをしている学生や一般の方からも、テーピングの仕方を教えてほしいと言われる事が度々あります。
予めお伝えしなければならない事は、このテーピングはあくまでケガの再発予防や回復期のサポートといったタイミングで実践するようにして下さい。
ケガの直後は、やはり正確な固定が肝心です。
テーピングだけで全ての症状に対応できるという事は決してありません。
つき指に関する正しい処置や評価は、以前もお伝えした事がありますので参考にして下さい。
まず使用するテープですが、伸び縮みのしない「非伸縮」の物を使用します。
伸縮するテープに比べ扱い難いところもありますが、固定力の点では非伸縮が優っています。
今回は、様々なつき指の中でも発生頻度の高い第二関節(PIP関節)のテーピングについて紹介します。
始めに、PIP関節を挟み込むようにテープを巻きます。
次に、挟み込んだテープからテープへ斜め下に巻き込みます。
同じ要領で反対側からも巻き込みます。
この時、PIP関節の可動する部分が三角形になるように対象に貼付します。
今度は、逆に斜め上に向かい巻き込みます。
反対側も同じく斜め上に巻き込みます。
この時、PIP関節の可動部に作った三角形は、斜め上に巻き込んだテープにより菱形になるように貼付します。
斜めに螺旋状に貼付するテープの枚数を増やすと、固定力が更に強固となります。
症状や状況に合わせて調節して下さい。
最後に、それぞれ螺旋状に貼付したテープが剥離しないように再びPIP関節を挟むように巻いて完成です。
PIP関節の可動部を完全に隠さない事によって、一定の動きを許容させます。
これによりバスケットやバレーといった球技のプレーも可能であり、制限しなければならない横からの外力にはサポートが効くといった事が期待できます。
手の平側から見るとこのようになっています。
当院では、つき指に対するテーピング以外にも様々の部位や症状に対するテーピングをご指導させて頂いております。
学生や一般のアスリートを積極的にサポートさせて頂きますので、お気軽にご相談下さい。
この記事を書いた人
あさの接骨院 院長 浅野剛史
あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。