2021年05月15日

10代の腰痛 腰椎分離症

学生の腰痛に腰椎分離症があります。

 

 

 

10代前半で症状が出現する事が多く跳躍腰の回旋動作などが原因となる為、野球、バスケット、サッカーなど様々な競技で発生します。

 

 

 

 

女性に比べ圧倒的に男性の発生率が高い事も特徴の一つです。

 

 

 

腰の骨は5個の椎骨で構成されており前側の丸い部分が椎体、後ろの突起状の部分を椎弓といいます。

 

 

 

この椎体と椎弓が反復した外力の積み重ねで亀裂などが入り分れてしまうのが腰椎分離症です。

いわゆる疲労骨折の仲間と考えられ第5又は第4腰椎の発生頻度が高いとされます。

 

 

症状は顕著な腰痛から比較的軽微なものまで様々であり、殿部太ももに痛みが出現する事もあります。

また無症状先天的に分離しているものもあるとされています。

 

 

 

 

腰椎分離症の初期はレントゲンによる診断が難しく、容易に分離部を認める症例は一定程度症状が進行している可能性があります。

 

進行した症例は癒合(分離した骨がつく事)が期待できず、偽関節(分離した状態のまま)となりますがこのような事は決して少なくありません。

 

 

上記の通り初期の腰椎分離症はレントゲンでの評価が難しくMRICTにて癒合の可否を判断していきます。

 

癒合が期待できる場合には、コルセットを装着し数ヶ月(3〜6ヶ月程)スポーツ活動を制限します。

 

 

 

万が一、偽関節となってしまった場合でも症状とうまく付き合う事で多くの場合は競技を継続する事が可能です。

実際にトップレベルで活躍するアスリートの中にもこのような選手は様々な競技で存在します。

 

 

 

 

具体的な方法として腹筋背筋の強化と、殿筋太ももの筋肉の柔軟性の獲得がとても重要となってきます。

これらの対策が腰への負担軽減に貢献し競技継続の鍵となるのです。

 

また症状が進行すると分離部から椎体が前方に移動する腰椎分離すべり症へ移行する事があり、その場合痺れの症状も相まって出現する事があり注意しなければなりません。

 

 

 

 

当院ではスポーツ活動に取り組む学生アスリートの腰痛にストレッチや運動療法を指導させて頂きます。

 

これらの症状でお困りの方はご相談下さい。

 

 

 

 

この記事を書いた人

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院 院長 浅野剛史

あさの接骨院の院長の浅野剛史です。令和2年4月、春日部市上蛭田に当院を開設させて頂きました。
厚生労働省が認定する国家資格である柔道整復師の資格(接骨院の開院にあたり、必須の資格です)を持ち、約10年間、整形外科クリニックに勤務した後、独立開業に至りました。
医学的根拠のある施術方針をご提案して、地域の皆様の健康に貢献していきたいと思っております。